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活動報告(レポート)

福井しあわせ元気大会レポート(グランドソフトボール競技)

2018-10-24

福井 you me パークより~ベンチレポーター・熊谷恵美さん(※)からのレポートです

※岩手県立一関清明支援学校

みなさんは、「野面積み」という言葉を聞いたことがありますか。一見どれも同じに見える石垣ですが、石垣には石の加工程度によって分類があるそうです。私が一番好きなのが「野面積み」。「野面積み」は、最も古い手法で、自然石をそのまま積み上げるため、石の大きさや形はバラバラで、隙間や出っ張りがたくさんあります。

 2018年夏の終わり、私は、久しぶりに岩手県チームのみなさんにお会いしました。希望郷いわて大会以来、2年半ぶりです。相変わらず、仲が良く温かいチームでしたが、何かあの頃とは違う雰囲気があったのです。その正体が、今回の福井しあわせ元気大会ではっきりしました。

 初戦の相手は、鹿児島県チームでした。鹿児島県チームは、全盲選手が自由自在に動く守備の堅い、見るからに強そうなチームでした。「まずい!相手の雰囲気に飲まれ、大差で負けてしまう」という私の予想は良い意味で裏切られます。何と先制したのは、岩手県チーム。チームの元気玉大沢が吠えます。結果は、鹿児島県チーム(今大会優勝)に1-3で負けてしまいますが、小國投手は5奪三振、エラーは鹿児島県チーム1に対し、なんと0。安打こそ鹿児島県チーム5に対し3となりましたが、最後までドキドキハラハラ、手に汗握るゲームを見せてくれました。

 交流試合の相手は、強豪三重県チームでした。この試合に岩手県チームは、選手を大幅に入れ替え、若手主体で臨みます。三重県チームは攻撃的なチーム。4回表、7番伊藤選手の強烈な2塁打をはじめとする6安打を浴びせられます。しかし、このゲームもノーエラーで押さえる岩手県チーム。5回表、二死満塁のピンチを全員が集中して守り切った場面は圧巻でした。0-0、好守が光るナイスゲーム、そこには自分の持ち味を存分に発揮し、グラソフを思い切り楽しむメンバーの姿がありました。

 「野面積み」の話。他の積み方に比べ少々不格好に見えますが、実は、この積み方、水はけがよくとても頑丈です。何より大きい石に小さい石、丸い石に四角い石、それぞれがあるがままにそこにあって何とも味わい深く、見ていて飽きないのです。

 この日、私は、岩手県チームにこの「野面積み」を見たのです。それはきっと小國、金野のバッテリーがつくりたかったチームの形。一つずつ大切に積み上げたメンバーとの物語の重なりです。

 福井の空はどこまでも高く、清々しい風が色とりどりのコスモスを揺らしていました。このチームが全国の頂点に立つ日は近い。
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