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一般社団法人岩手県障がい者スポーツ協会
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活動報告(レポート)

障がい者スキー交流会2021を開催しました

2021-03-06
期日:令和3年3月6日(土)~7日(日)
会場:安比高原スキー場
レポート:
  コロナ禍により2年ぶりの開催となりました。今回も日本プロスキー教師協会(以下、SIA)障がい者スキー委員会の皆様にご協力いただきました。参加いただいた14名のSIA公認の障がい者スキーインストラクターのうち、本県所属には2名のみで、新潟、長野など全国から駆けつけていただきました。コロナ禍により、県外への派遣を懸念する声もある中、本当にありがたいことです。所属するスキー学校からのご理解とご支援に対して、あらためて感謝を申し上げます。参加者は、コロナ禍により少なめでスタッフ含めて75名でした。安比にしては珍しき2日間とも良い天気に恵まれ、皆さん久しぶりのスキーをたっぷりと楽しむことができました。  
  さて、今回のスキー交流会では「初」となる出来事がいくつかありましたので紹介いたします。1つ目は岩谷高峰さんがインストラクターに加わったことです。岩谷さんと言えば、元オリンピアンであり、指導者としてもソチオリンピックアルペンチーム監督などを数々の実績を持ち、私でも(誰もが)名前を知っている名スキーヤーです。今後は岩谷さんの人脈や影響力を活かした理解促進や立位スキーヤー及び競技力向上を目的とするプログラム展開の可能性が広がりました。また、岩谷さんには交流会初日の教室終了後にスタッフや宿泊者を対象として、ミニ講演会を開催していただきました。
※参考までに今回参加していただいたインストラクターのプロフィールは以下よりダウンロードできます。

  2つ目は新機材の導入です。NPO法人いーはとーぶスポーツクラブでは令和2年度に企業の助成金(ノエビア財団)により、スノーカート(チェアスキーの一種)を購入しました。この機材を今回のスキー交流会で初導入させていただきました。本交流会ではこれまでチェアスキーとバイスキーを使用。その使い分けを簡単にいうと、障がいの程度により自立滑走できる方はモノスキー、それ以外の方はすべてバイスキーといった感じです。ここで、いつも悩むのがモノスキーとバイスキーの中間にいる思われる方々です。これを解消するミラクルな機材がスノーカートです。最大の特徴は比較的重い障がいがあっても自分でスキーをコントロールできるところです。2本板はバイスキーと同様ですが、これをハの字(いわゆるボーゲン)に操作することにより、ターンやブレーキが可能となります。今後、上肢のコントロールの苦手なお子さんでもスキーを自分でコントロールして楽しめる可能性が広がりそうです。
  3つ目は、ガイドスキーヤーの参加です。長野パラのガイドスキーヤーである佐々木隆興(たかおき)さんにご参加いただきました。これにより、視覚障がいのある方の競技スキーへの取組みを再開できそうです。
  今回の交流会を通してあらためて感じるのは多種多様な障がいへの対応とそれぞれのニーズ(体験から競技まで)にどのように対応していくかです。当協会だけでできることではありません。今後もSIAやスキー場、競技団体や関係団体と情報共有しながら『健常障害を問わずいつでもスノースポーツを』楽しめる環境整備に取り組んでいきたいと思います。

























































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