障がい者スポーツ情報サイト

期日：令和元年9月14日（土）

会場：ふれあいランド岩手・陸上競技場及び施設周辺道路

レポート：

  5月に続き、2度目の開催です。天気が心配されましたが、何とか晴れてくれました。講師は、東北ハンドバイク協会代表の巴雅人さんです。前回は詳しく紹介しませんでしたが、巴さんは東北の障がい者スポーツに大きな影響を与えた人の一人で言えるでしょう。一番の功績は東北人で最初にチェアスキーにチャレンジしたことです。これをきっかけに多くの名選手が東北から生まれていきました。また、当協会が毎年実施しているスキー教室も巴さんが指導者として関わってくれたおかげで今があります。次の機会の巴さんの違うネタを紹介したいと思います。

  さて、今回の参加者は5歳から29歳までの7名ととても若いメンバーが揃いました。障がい種別は、脳性麻痺、二分脊椎が中心です。サポートメンバーとして作業療法士の皆さんにご協力いただきました。前回同様、最初に一人一人フィッティングを行い、準備ができた参加者は陸上競技場で周回練習をしました。その間、前進、ブレーキ、変則ギア操作、ハンドル操作をして、あっという間に一人で走行できるようになっていきました。全員揃ったら、今度は公道へ出発です。小さなお子さんには保護者とその兄弟が一緒に歩いてサポートしました。途中、上り坂こそ、サポートが必要な場面がありましたが、およそ5㎞の道のりをほぼ自力で走破しました。ハンドバイクは導入が容易で、スピード感もあるので参加者の「やる気」を掻き立てる効果もあるように思います。県内には多くの自然が残っています。美しい岩手の風景とともにハンドバイカーが滑走するシーンを数多く見たいと思いました。